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若草山の山焼き

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冬の奈良の伝統行事と言えば、若草山の山焼きです。
奈良で産まれ育った人には、毎年の当たり前の行事なのですが、
他府県の人からすれば、所謂、山火事ですから珍しく目に映ると思います。

 
イメージ 1
 
 

以下、奈良市観光協会のHPからの引用ですが、、
 
=====

若草山焼き行事の起源には諸説ありますが、三社寺(春日大社・興福寺・東大寺)の説によれば、
若草山頂にある前方後円墳(史跡:鶯塚古墳(注1))の霊魂を鎮める
杣人(注2)の祭礼ともいうべきものとのことです。  
このほかにも若草山を年内もしくは翌年の1月頃までに焼かなければ、
翌年に何か不祥事件が起こると考えられていたことや
若草山一帯をめぐる春日大社・興福寺と東大寺の領地争いがもとであるなどの説や、
あるいは春の芽生えを良くするための原始的な野焼きの遺風を伝えたものである
という説もあるようです。  
現在は観光行事としてはもちろん、火災予防のための役割も果たしています。
約33ヘクタールの全山に火がまわり、冬の夜空に山全体が浮かびあがるさまは壮観です。
注1・日本で最も高い所に築造された前方後円墳で、全長103m、前方部幅50m、後円部径61mの規模をもち周辺には円墳、方墳などが3基ほど確認されています。
注2・そまびと  きこり 木を切る職業
 
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と言うことで、昔は、1月15日の成人式の日に開催されていたのですが、
現在では、宿泊客の増加を見込み、第4土曜日に開催されています。

 
奈良育ちの私にしてみれば、珍しくもなんともない行事なのですが、
平成22年に開催された平城遷都1300年祭以降、花火の規模が見直され、
昔は、点火の合図程度の花火でしたが、かなり見応えのある花火になったこともあり、
久しぶりに、じっくり鑑賞しようと、こんなところに繰り出しました。

イメージ 2


夜なので、わかりにくいですが、ビルの5階の一画だけ電気がついてますよね。
この場所は、近鉄奈良駅から徒歩3分ぐらいのテナントビルで、つい最近、
5階のこの部屋が空き区画になったので、この場所から見学しようと、兄貴夫婦が計画しました。
はい。一応、自社ビルです…^^;;

奈良の街は、高さ規制があるため、このビルからは、何の障害物もなく、
若草山が真正面に見えるんです。
今年は、ちょうどこの部屋が空いているため、
暖房をつけた暖かい部屋から、双方の80歳を超える母親に見学してもらおうという企画です。
 
イメージ 3
 
ところが今年は、例年より遥かに暖かい日となり、最高気温は15.5度と3月下旬並み。
どうせならばと誰に遠慮することなく、
ビルの屋上に上がって、見学することに予定変更です。
6階建のビルなので、屋上にあがると、かなりいい感じ。
回りに手すりがないので、コワイぐらいです。

息子の嫁、母、兄嫁の母、兄嫁、長女、、、女3世代が揃って、ビルの屋上で記念撮影
 
イメージ 4


後ろが暗くてわかりませんが、目の前には、若草山がバッチリと見えています。
しかも、屋上なので、景色も抜群!
1席2千円ぐらいで、売りに出してもいけそうです…(^^)/
 
さてさて、肝心の花火と言いますと。。
 
イメージ 5


結構、見応えもあり、いい感じでした。
ちなみに、花火の数は、約600発とか。。
 
イメージ 7

数だけ見るとショボイですが、時間をかけているので、それなりにいい感じです。
ただ、カメラの腕がないので、画像は、ごめんなさい。

観光パンフレットには、多重露光の詐欺?みたいな写真が結構、載っていますが、
実際には、花火と山焼きは、同時には見れないので、小さい頃から、おかしいやん。
って思っていましたが、パンフレットなんかにも、多重露光のアナウンスがあり、
実際の見え方とは違います!なんて書いてあるんですよね。納得。
 
つまり、こんな画像に騙されて・・・^^;;
 
イメージ 6

花火のあとは、いよいよ、点火であります。
一列に並んで、下の方から点火するのですが。。
 
イメージ 9

今年は、雨も少なく、乾燥していたので、一気に燃え上がりました。
燃えない年には、後日、焼き直ししたりするんですよ。
 
イメージ 8


メデタシ、メデタシ、、

その後、みんな揃って、近くのお好み焼き&鉄板焼きのお店で、
美味しくいただきました。
はい。兄貴のおごりです。ありがたや。ありがたや。。


ところで、話は続くのですが、、
実は、その若草山に、奈良県がモノレールの建設を計画しているんですよね。
ネットとかで話題になっているので、ちょっと引用してみました。
 
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「山焼き」で知られる奈良市の景勝地、若草山(標高342メートル)にモノレールを
走らせる構想を奈良県が練っている。
減り続ける観光客に足を向けてもらう狙いで、地元商店主らは歓迎。
だが一帯は世界遺産「古都奈良の文化財」を保護する緩衝地帯に指定されており、
ユネスコの諮問機関「イコモス」の国内組織が強い懸念を表明する異例の事態になっている。

若草山は山腹が芝生で覆われ、笠を三つ重ねたような形から「三笠山」とも呼ばれる。
山焼きは1月の第4土曜にあり、今年は25日。夜景の名所でもある。
ただ、東大寺大仏殿などを眼下に眺められる中腹の「一重目」へは、
高低差約100メートルの急な石段を登らなければならない。
 
イメージ 10


年間の入山者数は約12万人(2012年)と、ピークだった30年前の4分の1に減少。
県は巻き返し策として、斜面用の小型モノレール導入を検討している。

計画案では、山焼きに影響がない南側の春日山原始林との境界付近を通る登山道沿いに
レールを通し、6人乗りの車両を2両連結。
ふもとから一重目までの約550メートルを約20分で登る。

若草山では1922年にケーブルカーを設置する計画が持ち上がったが、自然保護を理由に頓挫。
その後トンネルを掘ってエスカレーターを通す計画もあったが、実現しなかった。
商店主らで作る奈良若草山観光振興会の清水宗和会長(63)は「地元の悲願。
移動手段があるだけで集客効果は大きく、夜景も楽しんでもらえる」と期待する。

奈良県の荒井正吾知事も「いい場所の観光をしやすくするのは観光政策の基本」と話し、
昨年末の県議会では、ユネスコの世界遺産委員会への報告も必要ないとの見方を示した。

これに異を唱えたのが世界遺産候補を調査する文化財保存の専門家集団
「国際記念物遺跡会議(イコモス)」の国内組織、日本イコモス国内委員会だ。
「世界遺産として設定された地区の保護を軽視しており、文化遺産を破壊することに等しい」
とする文書を10日付で県に送付。
国内は例がないが、世界遺産からの抹消が議論される危機遺産リストに登録される恐れもあるとして、矢野和之事務局長は「県は真摯(しんし)に受け止めて欲しい」と話す。
25日には、学識経験者らが計画に反対する会を立ち上げた。
約6千人分の反対署名も集めたという。

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実際のところは、どうなんでしょうねえ~
実は私の父親が奈良県の観光行政に携わっていた関係で、
奈良公園内にあった県の公舎に住んでおり、小さい頃から、
奈良公園は私の庭みたいなものでした。
家の庭には、鹿がいっつも入って来て、鹿に育てられたようなもんです。
言わば、狼少年みたいなもので、この歳になっても、送り狼になっているのは、
そのせいでしょうか?って、違う、違う、、
でも、本当に小さい頃から、奈良公園は遊び場で、高校生になると、
奈良の観光関係のアルバイトをして、若草山の入場券の切符切り、
奈良春日奥山・柳生街道の警備&案内、春日奥山ドライブウェイの切符切り等など、
どっぷりと奈良公園に浸かった人間です。
 
そんな人間でも、モノレールの良し悪しは、判断が難しいですね。
観光か、景観か、どうなることやら。。

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